東大生が数式自殺

 1977年1月18日、東京大学の三四郎池近くの高さ2.7mの藤棚で、法学部4年の男子学生(22)が首吊り自殺しているのを発見された。自殺は前日夜と思われ、ポケットから「自殺が最善」といった内容の数式を記した遺書が見つかった。

 男子学生は司法試験に失敗していたが明るい性格で、特に落ち込んでいるようには見えなかったという。数式は生きる意味を積分で割り出したもので、出生時から死亡時までを動く範囲として∫の上部に死亡時、下部に出生時を置き、これに現在生きる事の値打ち×死亡時×時間としたものだった。


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