「戦場のメリークリスマス」ロケ先で消えたK氏


 1983年に公開された大島渚監督の映画作品『戦場のメリークリスマス』のロケ中に1人の照明スタッフが忽然と姿を消す事件が起きていた。


 時は1982年8月15日、ニュージーランド自治領クック諸島のラロトンガ島で、戦場のメリークリスマスの撮影が行われていた。ラロトンガ島は周囲約30キロメートルのほぼ円形で、面積67キロ平方メートルの小さな火山島である。

 その日もいつものように撮影が行われていたが、照明スタッフのK氏(当時46歳)の姿が見えなかった。K氏は7年前にも日本で映画撮影中に突然行方をくらまし、2日後に現れたことがあったため、今回も直ぐ戻って来るだろうと誰もが思っていたという。しかし、いっこうに現れなかったことから警察に失踪届が出され、山や海を中心に島全体を捜索されたが何の手がかりも見つからなかった。

 映画の撮影は無事終了したが、K氏の事件を未解決のまま、さして捜索もせずに帰国した大島監督に対して芸能レポーターが責任を問い詰めたが、大島は「島の娘と芋でも掘って暮らしているんでしょう」「いい大人が自分で判断したんだから・・・」と平然とコメントし、現地の女性との駆け落ちを匂わしていた。

 その発言に対しK氏の家族は大激怒し、訴訟騒動になった。K氏の妻は事件後「もし夫が自殺をしていたら、彼なら決して遺体が発見されない方法をとるだろう」とコメントしており、自殺との見方をしている。

 結果、考えられた結論は、島の女性と駆け落ち説、ハワイなどに逃亡して別人として暮らしている説、誰にもばれない方法で自殺を図った説、海にさらわれた事故説、何者かによる他殺説など、いずれにせよK氏の行方は謎のままである。





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